初見日の観察
ナミテントウの初見、4月2日2017年、ヤナギ、ナナホシより1か月遅い。

団  体  名

NPO法人 自然環境観察会   2018年2月14日記入

プロジェクト名

(活動計画の名称)

 

ジャコウアゲハ等いやしの生物の保全・回復に必要な研究および普及活動

活 動 分 野

(ひとつを○で囲む)

A森林、里山保全等 B環境保全型農業、見沼、水田保全等 C生物多様性の保全 D河川の浄化等 E温暖化防止等 F環境教育、講演会等  Gゴミ問題、循環型社会形成等 H都市の環境 Iその他( 分野 C 生物多様性の保全   )

団 体 概 要

平成291月設立

地域の自然環境における生物の観察、調査により、自然環境の保全に寄与することを目的に設立した。

平成244月に任意団体として設立した。

平成291月に埼玉県知事より設立認証された

同年1月にさいたま地方法務局に法人登記し成立した。

.上尾の住宅地の一角に設置した生態補償地にジャコウアゲハの食草ウマノスズクサを植栽し同アゲハを保全させた。ユキヤナギやダイオウグミなども植えテントウムシ類、カマキリ類、クモ類などを保全、メジロ、ジョウビタキ、カラ類も飛来した。

平成29年度、生態補償地を大宮台地北部(桶川)に増設し、生物多様性を高めることを目指し保全活動を開始した。ジャコウアゲハは7月から発生し始めた。

.身近な昆虫の展示・解説を埼玉県県民活動総合センターで年3回、毎回150名〜200名の来訪者に対し行った。また近くの公民館での公開講座や県活の公開セミナー、さらに、埼玉県環境科学国際センター生態園での月例自然観察・調査、自然環境観察入門の広報誌配布などを行い、生物多様性および環境保全の重要性について啓発活動を行った。あわせて当NPO法人の活動の普及に努めた。

 

◆ 平成29年度 活 動 報 告 シ ー ト ◆ 団体名:NPO法人自然環境観察会               (助成番号20A-23) 代表者:代表理事 平井一男 URL : https://nature-garden-walk.jimdo.com/                                   

 

1.活動が必要とされた状況  大宮台地北域は都市開発のスプロール化で自然環境が急速に減少している。当NPOは地域の自然環境回復に寄与する目的で農地や庭の一角に生態系を補う生態補償地を設けジャコウアゲハやテントウムシ、クモ、鳥等のいやしの生物の保全手法を確立することとした。問題解決型プロジェクト名「ジャコウアゲハ等いやしの生物の保全・回復に必要な研究および普及活動」を課題化し活動する。

 

2.活動の内容(実施時期、参加人数、活動内容など)

1)生態補償地の造成・・4月以降上尾桶川市内の各一隅に生態補償地をつくりジャコウアゲハ、天敵生物、鳥類がすめる生息地を設けた。------NPO会員延べ15名参加

2)月例観察会・・生態補償地および県環境科学国際センター生態園で野生生物(昆虫、鳥類)の調査を毎月行った。-----同延べ75名参加

3)身近な昆虫や菜園の昆虫の標本を作成し、埼玉県県民活動総合センターの8月、11月、3月の公開イベントで展示解説と標本作成の体験学習を行った。毎回子供から大人まで150名〜200名の来訪者があった。-----同延べ12名参加 写真上左:生態補償地つくりのための焼却清掃、

上中:同竹材切り、

同右:生態補償地の遠景、

下左:県活公開展示会

下中・県活標本作製体験学習、

下右生態園の観察会

 

3.活動の成果 1)上尾市内の生態補償地にジャコウアゲハの食草ウマノスズクサを植栽しジャコウアゲハを定着させた。ユキヤナギやオオミグミを植栽しテントウムシ類、カマキリ類、クモ類を保全した。メジロ、ジョウビタキ、ツグミ、コゲラ等の鳥類も飛来するようになった。 2)生態補償地を大宮台地北部(桶川)に造成し野生生物の生息地を確保した。 3)身近な昆虫の展示解説を埼玉県県民活動総合センターで年3回行い歓迎された。 4)生態園での自然観察会、自然観察と生態補償地に関する広報誌発行と配布を行い、生物多様性と環境保全の啓発活動を行った。

 

4.今後に残された課題 ・生態補償地の植栽管理、蜜源植物の充実を図り生物多様性保全を飛躍効率化させる。 ・保全対象生物―アゲハ類、天敵類、鳥類が好む植物の安定植栽管理法を明らかにする。 ・生態園と生態補償地の生物相の継続調査とDB化の継続・公開を図る。

 

生態補償地:都市と農村の昆虫相

 

                                平井 一男

 

 

 

 今回は都市と農村にターゲット種(まずはジャコウアゲハとアオスジアゲハ)が周年発生する生態補償地を造ることを目的にした。平井(2016)は、ジャコウアゲハは都市の生態補償地で周辺発生することを確認した。今年はこれを農村の一角にも普及した。

 

アオスジアゲハは成虫が一箇所に落ち着くことが難しく常にツバメのように飛び回る習性がある。そこで蜜源植物を植え食樹のクスノキの苗木を各3本ずつ(農村区ではシロダモ3本を補足した)植え産卵と幼虫を観察した。

 

 その結果、ジャコウアゲハは農村の生態補償地でも2018年410月に成虫が発生するのを観察した。アオスジアゲハでは春はダイコンの花、その後ハーブ、ブットレアなどで吸蜜し食樹に産卵した。しかし卵寄生蜂、ハチ類、クモ類などの天敵に襲われ8月までは蛹化しなかった。9月になって初めて蛹化し始めた。以下観察結果を概説する。

 

 

 

1. 2か所の生態補償地

 

1)都市の生態補償地、埼玉県上尾市中妻3丁目の一隅(写真左、高崎線北上尾駅から西約700mの住宅密集地、半径100m以内に畑は1筆のみ、その一隅に蜜源植物と食樹を植えた生態補償地約200㎡を設け昆虫類を観察した。

 

2)農村の生態補償地、埼玉県桶川市倉田、高崎線桶川駅から東約4km(写真右)、田畑半々、民家は南側に点在、宅地面積率は約1割。その1筆約1200㎡に寄主植物(ウマノスズクサ、タチヤナギ、ユキヤナギ、シロダモ、クスノキ)および蜜源にカンパニュラ、ボリジ、ヒロハマウンテンミント、ランタナ、ペンタス、マリーゴールド、エキナセアを植栽した。以上2か所の生態補償地で生息してほしい生き物(ターゲット種)を観察した。